| 不発弾の解体について |
※一般の人は不発弾を見つけても絶対に解体しないでください
2022年、終戦から77年です。
沖縄では毎日のように自衛隊が不発弾を解体しているそうです。
令和2年度で464件ということです。
不発弾は沖縄だけでなく日本各地で見つかったりします。
不発弾はサビついているし、
「湿気って爆発しない」と考える人もいると思います。
「爆発しなかったから不発弾になったんだ」
と思う人もいるかもしれません。
でも、
不発弾はサビていても中は密閉され真空で火薬は劣化していません。
そのため十分に爆発します。
要注意です。
この記事では
2021年12月24日放送の
「沸騰ワード」というテレビ番組をもとにして
不発弾処理の方法を紹介します。
芸人のカズレーザーさんが
沖縄の那覇駐屯地を訪れて不発弾の解体の訓練をしていました。
沖縄県では
不発弾処理のための要請・出動が毎日1件から2件あるということです。
2021年、杉並区の住宅街でも不発弾が見つかりました。
自衛隊隊員が解体処理します。
見つけても触らないようにしましょう。
『ユー国』製250㎏爆弾解体方法
『ユー国』製250㎏爆弾は日本でおなじみの不発爆弾です。
| 250㎏爆弾の不発弾の解体 |
爆弾の先の信管部分を取り外すことで
爆発の危険を下げることができます。
火薬部分は比較的に安定しています。
ですから不発弾の処理は
「信管をどうするか?」ということが重要になります。
信管部分にはカバーのような安全装置があります。
カバーを外してしまうと、
信管が露出して衝撃に反応しやすくなり爆発します。
カバーを外してはいけません。
おおもとの根本のところをレンチで回し抜き取ることになります。
基本的にホームセンターのレンチです。
まず8分の1回転(45度)ほど回します。
次に工具を不発弾から外して手で慎重に回します。
引き抜くときも信管が外殻に当たらないように注意してください。
信管はサビていたりするので硬くて回らないことがあります。
落下の衝撃で変形してやはり回らないこともあります。
不発弾は何十年も前のモノです。
外見はサビています。
しかし、爆弾の内部は真空なので、劣化していません。
爆発すると考えて解体作業をします。
5インチ艦砲弾(『ユー国』製)解体方法
沖縄県に多いのは5インチ艦砲弾です。
信管が敏感なので動かせません。
運搬の揺れで爆発するくらいです。
レンチでは無理です。
なので、まず処理壕(しょりごう)を作ります。
艦砲弾は地中に埋まっていることがあります。
自衛隊員は深さ6mの処理壕を使って訓練します。
爆発の衝撃を抑えるための鉄板で囲いを作って作業が始まります。
ディアマーという信管を破壊する装置を使います。
| ディアマーを使った不発弾の解体 |
スラグ(鉄片)を火薬の爆発で打ち出して信管を破壊します。
上手く信管が破壊できると火薬が爆発することはありません。
設置中は静電気を気遣います。
角度や距離を十分確認して処理豪からでます。
遠隔からスイッチを入れます。
信管が作動する前に破壊するという不発弾の処理方法です。
不発弾処理の選択肢
そもそも不発弾は
「爆発させて処理したらいいんじゃね?」
と考える人もいると思います。
確かにその通りです。
爆発させる処理方法もあります。
ただ、上手くいかなかったときはより不発弾処理が難しくなります。
また爆弾の威力が不明な場合、不測の被害がでることもあります。
まとめ
- 今でも工事現場や田んぼや海岸で不発弾が見つかる
- 不発弾解体の基本的な方法は、信管部分と火薬を分けることにあります
- 不発弾を見つけても触らないこと
一般的に、日本の防衛費はだいたいGDP(国内総生産)の1%くらいだそうです。
岸田政権では2%に増額するという公約で選挙をしました。
『ユー国』は同盟国に防衛費をGDPの2%を求めています。
これは多いのでしょうか?少ないのでしょうか?
自衛隊の人件費が高いから防衛費が増えるという人もいます。
でも防衛費が十分ないと不発弾処理の隊員もやる気を失うのではないでしょうか。
番組で
「なぜ危険な爆弾解体をするのですか?」と聞かれた隊員は
「やる気を持ってのぞんでいます」と答えていました。
自衛隊は、浄水、給水、洗濯、食事、浴場の設置など災害時のインフラを担っています。
また、沖縄では離島が多いのでドクターヘリができない患者空輸をしています。
夜間飛行や長距離の飛行はドクターヘリではできないのです。
私が思うのは、税金を無駄にしないように自衛隊をなくしたとして、
代わりとなるものがあるのか?
作れるのか?
その費用はどのくらいか?
と考えます。
現状の防衛費は多くはないとおもいました。
最後までご視聴ありがとうございました。
thank you for watching






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